日々のこと@えな

やったこと、思ったこと、多め。

『UX Japan Forum 2015』 に参加してきました

電車から降りて地図アプリを駆使しながら道を2度間違え, やっと着いた会場は駅のほぼ目の前でした( 'ω' )

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前回(第1回)は名古屋, 今回はラッキーなことに福岡でした〜!

アプリ作成やUIデザインして, 実際に使用してくださったユーザのコメントを聞く機会があるのですが, 「便利!使いやすい!」などとても嬉しい声をいただく一方, 「こんな機能もほしいな〜。ここをこうしてほしいな〜」という意見もいただきます. 要望などをいただくとき, ユーザが求めているものをつくる難しさを感じ, もっと使いやすくしてユーザの笑顔が見たい!と思います. そんなこんなで最近UXやデザイン思考への興味が高まっています. 今回は「ユーザが本当に求めているもの」を仕事で追求しているトップクラスの方々のお話が聞けるイベントということで, 参加してきました! なお, この記事は私の学びメモと思ったことをつらつら書いたものです. ですので,

  • UX Japan Formumとは?
  • ゲスト登壇者様の詳細
  • イベントの細かい情報

が知りたい方は, 公式サイトをご覧くださいませ.

 

概要

今回のテーマは, 「サイレントニーズを探る」 でした.

このひとつテーマに沿って, 登壇者の方々がセッション・パネルディスカッションをしてくださるというイベントでした.

そして, このイベント中に, 会場の後ろの方で大学生の方々がライブレコーディングをされていました!

ライブレコーディングとは, ざっくり言うと「会議などをリアルタイムで可視化する手法」です. 文字だけじゃ共有しにくい意識や情報を, 絵・図も合わせて使い, わかりやすく構造化します.

イベントのアジェンダ

  1. オープニング
  2. セッションA:サイレント・マイノリティ
  3. セッションB:カスタマージャーニーマップ・エクササイズ
  4. セッションC:「UX」はじめの一歩
  5. セッションD:対話から始まるデザインプロセス
  6. パネルディスカッション

オープニング

浅野 智 さん(株式会社経験デザイン研究所代表取締役・人間中心設計推進機構理事)

サイレントニーズ, UXとは?

  • サイレントニーズ・・・目に見えないニーズ
  • UXの根本・・・ユーザが求めるもの
  • UXはマーケティングではわからない f:id:ena037:20151123163744j:plain
  • 人間は輪切りにできない. 人間はそのとき, そのときで行動が変わる
  • UXDの基本は調査(目に見えないものを探る)にある. ここを簡単にしようとしがちだけど, 大切だからきちんとやるべき
  • 問題の定義
    • ヨクナイ:技術→もの
    • オススメ:ビジネス→ユーザ→社会動向→サービスを考える

セッションA:サイレント・マイノリティ

坂田 一倫 さん(株式会社リクルートテクノロジーズ UXデザイナー)

  • ユーザの声なき「声」を聴く方法
  • ヒアリングする相手に好奇心を持つこと
  • 共感(エンパシー)がポイント・・・いろんな経験が必要. アンテナをはる

特に「ユーザの声なき「声」を聴く方法」が具体的で, 「実際ユーザの声を聴くのは難しいし, どうやったらいいんだろう?」と思っていた疑問にフィットした内容でした.

詳しくは, 坂田さんのスライドをご参照くださいまし.

セッションB:カスタマージャーニーマップ・エクササイズ

坂本 貴史 さん(ネットイヤーグループ株式会社 UXデザイナー)

  • 自分のサイレントニーズは?
    • アウトプットから見つける. アウトプット大切
  • カスタマージャーニーマップをつくる
    1. 関係者全員の意見を聴く
    2. ペルソナをつくる
      • 「ユーザは意思決定するのに, 何を重要視しているか?」を見極める
    3. アクティングアウト(ユーザになりきる)
    4. 要求事項に変える
  • シナリオ
    • シナリオ=目的を「どのように表現するか」
    • ゴール(目的)を考える→そこまでのステップを考える→ステップを実現する画面フローを考える→いらない画面は削ぎ落とす f:id:ena037:20151123162956j:plain
    • 始めに画面フローを作ると本質を見失う
  • Googleカスタマージャーニーマップ
  • コンテンツとは?
  • 狩野分析法
  • ワークショップを次にどう活かしていくか?
    • リアルのディスカッションは, 他には代え難い
    • 記録方法はアナログorデジタル?→ゴールは何か考えて, 合理的に

セッションC:「UX」はじめの一歩

平野 秀幸 さん(株式会社アクアリング 情報アーキテクト)

プロジェクトからの気づき

  • ユーザを絞る
    • 質問表を作成して複数人でインタビューする
    • インタビューから「人となりを知る」. yes/noが知りたいわけじゃない
  • ペルソナは少なく
  • UXの大切さを理解してもらうには, 実際に結果を出すことが一番
  • プロジェクトづくり
    • 意思疎通・方針づくりがスムーズ
    • 各部署で同じ情報を共有するのではなく, 各部署に必要な情報を提供した
    • ひとつのプロジェクトルームの中で一緒に作業すると, 一体感が生まれた
  • カスタマージャーニーマップ(以下, CJM)
    • ビジネスニーズを必ず入れる. クライアントさんにとって, CJMの位置付けが大きく変わった
    • 心理状態に絞り, ダイアグラムをつくった
  • ワイヤーフレームを紙でやる. 色んな部署の人が意見をくれた
  • リーン的な挑戦
    • まずUIだけ変更(新サービスに移行する前に試す)し, ここでの検証結果を見ながら開発
  • 細くて客観的な指標を作ろう
    • アンケート調査を細くした
    • アンケートの文章によって回答も変わるので注意
  • 学んだ手法はとにかく取り入れてみる
    • 手に入れた武器を, いつどう使うかがポイント
    • 手法は気づきのきっかけ. やってみないとわからない
    • ワークショップはいろんな人間の気づきを共有できる
  • チームは横断的に!でも最小限で
    • 判断/決断できる人を巻き込む
      • 全員が手法を知らなくても大丈夫. その場にいるだけでも違う
    • 客観的な指標(裏付けデータ)を残す
      • 外部指標, ユーザの声, アンケートなど

セッションD:対話から始まるデザインプロセス

村越 悟 さん(Goodpatch リードUXデザイナー)

ユーザと向き合う以前に, 「チームで仕事をすること」について.

  • 目の前にいる人とのコミュニケーションがうまくいくかどうか→相手が何を理解できないのかをきちんと理解する→対話

  • なぜプロジェクトは失敗するのか

    • 成功と失敗の分かれ目・・・コミュニケーション量(特に対面)
    • プロジェクトの失敗=チームビルディングの失敗
    • プロジェクトの成否の8割はキックオフで決まる
      • 物理的・時間的・心理的コミュニケーション距離を詰める.よそよそしい関係が一番危険
      • 愛を語る・・・好きなものを話す. メンバーの人となりを知る
      • 「現在の状況」と「目指すゴール」をはっきりさせる
    • インタビューをする
      • 言葉以外の部分をどう抜き出すか?
      • 引き出した言葉から何を発見するか, も大切
    • CJMを作る
    • 「定量情報=課題の傾向を組む」と「定性情報=課題の原因を探る」のバランスが重要
  • なぜ, プロトタイピンか
    • プロトタイピング=コミュニケーションのツール
      • デザインしていく過程でメンバーと関わる
      • 非言語も共有する対話のツールとして, prottなど
    • 全員が中間成果物を共有する(進捗の可視化)
      • 具体的なもので共有する(その場で付箋に書き出すなど)
      • 具体化された議題・目に見えない要素を可視化→コンテキストの共有
  • 良いプロダクトをつくるための, 社内の取り組み

    • トランザクティブメモリー
      • 組織全体が同じ知識を共有するのではなく, 誰が何をしているのか把握する
        • 担当者が何人いるか?誰に何を聞くと本質的な情報を得ることができるか?把握する
      • トランザクティブメモリーが最大化される状況をつくること
    • プロジェクトレビュー
      • 全社の状況をシェア
    • 相互レビュー
      • 似ているプロジェクト同士のレビュー
    • カジュアルレビュー
      • なにげなくレビューしてる
      • メンバー間でレビューするような, のが理想
  • いろんなことに興味を持つこと. 人に興味を持つこと

  • チーム・人・プロジェクトにどれだけ誠意を持って対話をできるか

パネルディスカッション

  • 参加者のサイレントニーズを探ろう
    • 手法は1%ぐらい. 残りは, 自分が所属している組織にどう認められるか. 自分の問題を打開するためのヒントを探している
  • 「困ってることはなんですか?」は愚問(人間は困ってることは, トレーニングで克服してる)
  • UXの手法に決まりはない. 今回はどうやってやろうか?が大切
  • UXを自分の言葉で話せるか. 自分の言葉で発信できるか
  • サイレントニーズをさぐる→次の未来を切り開く
  • UXデザイナーは泥臭い
  • UXはプラグインじゃない
  • デザイナーが明日ちょっと嬉しいと思うことをやるだけで変わる
    • 隣の人に作ったものを見せる
  • ブリコライズ
    • 何かの予感を持って勉強する. 何か行き詰まった時に, 私を助けてくれるんじゃないかと思って, 勉強する

会話から

  • 調査する前に仮説を立てる
    • 目的は何か?どんな情報が必要か?情報をどう活かすか?
    • 曖昧な状態では情報を処理しきれない
    • 仮説を立てる→調査する→軌道修正する
  • グラフィックレコーディングもツール
    • 何のためにやるのかが大切
    • 「この人は何を伝えようとしているんだろう?」と考えながら書き出す

学んだこと, 思ったこと

  • 目的意識を持つ!

    何のためにやるのか , をまず明確にすることが大切だと思いました. そして, それを達成するために何が必要か考えて, 情報収集をする. 合理的にインプット・アウトプットができればなお良し. 私の場合, 作業に集中したり, ただなんとなく始めたり, 時間に追われたりして, 「何のためにやっているのか」わからなくなったりすることが多々あります. 「本当に大切な部分はどこか」を意識することがすこぶる苦手なので, 最近は「何のために何をするのか」を付箋に書き出して, 目の前に貼ってから作業をするようにしています. 今回のフォーラムでもたくさんの考え方と方法を学んだので, 使えそうだな, と思ったことから取り入れて, ゆくゆくは目的意識を常に持ちインプット・アウトプットの質を上げたいです. ちなみに今回の記事の目的は「今後の自分が見返して使えるメモにすること. 現在の自分の思考・興味の方向を記録しておくこと」です.

  • UXってあらゆる分野に通ずる

    「目的意識を持つ」にも当てはまりますが, UXの考え方や手法は, ビジネス・日常生活・進路など, あらゆるところに活かせるなと思いました. どんな仕事も「ユーザが心から喜んでくれるもの・求めているもの」を追求すると強いんだろうな, と学生なりに思いました. そう考えながら仕事をして, 周りの人に喜んでもらって私も嬉しくなって, それをエネルギーに仕事をして…, というサイクルをつくれる社会人になりたいです. 最近は将来について考えることが多いので, 「自分のニーズ(好きなこと, 求めているもの)を把握して, 達成したい目標を立てて, プロセスを考える」と変換すると, 自分の中でピンときました. UXもデザインも進路も概念的で難しく考え込んでしまいがちで, 登壇者の皆さんや私の周りの人たちは「シンプルに」とおっしゃっていて, 行動する中で私もシンプルな感覚がわかるようになればいいな, と思います.

トップクラスの方々も試行錯誤でやっていると知り, 私も迷いながら試す感じで前に進んでいいんだな, と思いました!

知識の引き出しがまた一つ増えました. 素敵なイベントに参加できてよかったです! 本当にありがとうございました!

帰り道、イルミネーションが綺麗でテンション上がりましたw f:id:ena037:20151123171212j:plain